かどわかされて
KADOKAWAの大変アレな編集者に新人漫画家が振り回され、
蔑ろに扱われ、追い詰められて心身共に疲弊してゆくお話
編集者が約束を平気ですっぽかす・忘れる(しかも何度も念押しした上で)、
その場しのぎの言い逃れ・取り繕い・責任逃れをする、
なし崩し的に千数百枚のイラスト入りカラー色紙を描かされる等…
そんじょそこらのB級ホラーなんかよりも余程怖い話だったよ
「この世で一番怖いのは、幽霊なんかよりも生きた人間」ってホントだなあと
心身はボロボロでメンタルがデストラクトしそうになったり
心が折れそうになったりブチ切れそうになりつつも
冷静に理知的に毅然と編集部と向き合い、
戦う著者の姿が何とも頼もしくもあり痛ましくもあり
事実は小説・映画・ドラマよりも奇で壮絶でトンデモなり?
どんなに優れた才能があっても一緒に仕事をする人がアレなばっかりに
それがスポイルされ搾取され潰されてしまうような事もあるんだなあ
KADOKAWAにかなりヘイトが集まるような内容になってますけど
作中に社名出して良かったんでしょうか
「KADOKAWA作品の不買運動などはしないで」と作者も書いてますね
作品が売れなくて困るのは作家もそうだから、と…
立つ鳥跡を濁さずというか、ヒドイ目に遭わされておきながら
KADOKAWAへの最低限の敬意と配慮とモラルを忘れない著者…大人だ!!!