魔法の指先


・昨夜は残業を喰らって
帰りが午前様だったのだが
帰宅時自宅のサッシを閉める際に
右手の薬指をかなり強めにはさんでしまう
自分で閉めるドアに指はさむとか
飼い犬に手を噛まれる以上の失態ではあるまいか
自分のアホさ加減を呪った
残業で疲れてて注意力が散漫だったせいだと思い
残業に至った繁忙さも呪った
日常生活における
「ドアを閉める」といった何気ない動作においても
どんな危険が潜んでおり
どんなケガ・事故が起こりうるかという
リスクをマネジメントしておかぬ
自身の怠慢も呪った


家に帰るまでが遠足…
家に帰って扉を閉めるまでが遠足…


目立った外傷はないのだがなかなか痛みが引かない
指の腹、右寄りの部分が若干紫色に変色している…
これは内出血なのかアザなのか
爪がある側も若干変色している部分が見られるが
爪が割れてるとか出血しているとかはない…
(著者は小学生のみぎり、
車のトランクの扉に親指をはさみ
爪をはがす手術にまでなるケガを経験している)
痛みはあるものの
これは放っておいたら治るやつじゃね?と思い
就寝する午前1時半…


しかし午前5時半
いつもこんな変な時間には覚めぬ目が覚め
―それは激痛という程のモノでもなかったが、
右手薬指には依然として痛みが


指の痛みで眠れないのか
繁忙のストレスがアレして眠れないのか
早朝の寒さで眠れないのか


不注意で指をサッシにはさんだばかりに
不眠を被ることになってるのだとしたら…
大きな病気もケガもしておらず
体のどこにも何の痛みを感じずに生きていられる
事がいかに有難いことで幸せで恵まれていることか、
健康以上に価値を有するモノがあるだろうか
きっと健康をないがしろにした罰なんだと…
俗世間のアレとかコレに一喜一憂している普段の自分が
ひどくちっぽけな人間に感じられた


この痛みは指の骨が折れてるんじゃないか、
折角のお休みの日(11/10)が
病院に行くハメになって潰れるんじゃないかとか
(あ でも待ち時間本読んでられるから
いいのか…?!)
骨折って自然に治るのかとか
内出血だったにしてもコレ
ほっといて治るモンなのかとか
心配が脳内をぐるぐる駆け巡ったりもしたけど
翌朝になると痛みはだいぶ引いてたのであった


とは言え完治はしてないみたいだし
ちょっと安静というか
薬指の使用は控えたほうがいいな…
ボタンをパチパチ叩くタイプの音ゲー
やめといた方がよさげだね
というか薬指を使うゲームって
その手の音ゲーぐらいか?
据え置き器のコントローラとかDSとか
薬指使わないもんなあ…


人間の指の動きはあまりに複雑なので
ロボット等でその動きを
完全に再現するのは不可能だと聞いた
4足歩行をやめてその手指を
ここまで器用に意のままに動かせるように
進化した人類…
当たり前のように誰もが有しているその指の
機能性・可能性・希少性etcをないがしろにして
生きていいはずがない!


と思わしめる程度には
良き「薬」となった今回の出来事