害生物

「害虫」「害鳥」といった言葉がありますが、
これは人間が自らの保身のみを考えた身勝手な呼称だと思うのです。


人間の生活に害があるから
害虫だの害鳥だの呼ばれているわけですが
その虫や鳥からしたらその「害」は
生き延び、生き残る為のひとつの手段に過ぎないはずです。
彼らの生きる為の手段を人間は害と呼ぶのです。


その虫や鳥からしたら
おそらく彼らにとって我々人間こそ
生存を脅かす「害生物」であるに違いありません。
虫や鳥だけでなく全ての(人間以外の)生き物の生態系にとって
我々人間こそ「害生物」であるに違いありません。


人間は地球環境を自分達が住みやすいように変えてしまった。
他の生物との共存など考えもせずに身勝手に。


おそらく地球にとっても我々人間こそが
「害生物」であるに違いありません。


人間に「害」認定される生物の多さは、
人間の他の生物との共存能力の低さを間接的に表しているのではないか
と思います。